タンパク質で構成される
酵素の構造について
酵素が我々の身体にとって必要不可欠で、またとても重要なものである、という事はずっとお伝えしてきた通りです。
生命維持の為、生命活動の為に必用となるこの酵素ですが、一体どのようなものから成り立っているのでしょうか。
ここでは酵素を構成するものについてお話をしていきたいと思います。
酵素とは何なのか、と言われると、簡単に言えばタンパク質であると言えます。
そう、酵素とはタンパク質の一種であり、このタンパク質は我々人間の身体を形成したり、また、健康で生命力あふれる身体を維持する為には必要不可欠なものなのです。
タンパク質は我々の身体や生命活動に非常に深く関わっており、切っても切れない関係だと言えるでしょう。
極端な話をすると、もし我々人間の体内にタンパク質が存在しないとなると、我々は生きていく事すら困難となります。
このタンパク質は非常に数多くの種類が存在し、その数は実に2000種類以上とも言われています。
全てのタンパク質が同じ働きをしているわけではなく、それぞれのタンパク質が別々の働きを持っています。
その働きを挙げるととてつもない数になってしまうので割愛しますが、それだけタンパク質によって我々の身体は維持されているという事になります。
タンパク質で構成されている酵素ですが、この酵素の補助をする役割なのが補酵素と呼ばれるものです。
補酵素は酵素と違い、タンパク質ではない物質で構成され、その多くはビタミンである事が分かっています。
タンパク質により構成された単体酵素の事をアポ酵素と呼びます。
このアポ酵素単体では消化を中心とした代謝活動は出来ないという事が分かっています。
先程述べた補酵素もまた同じで、単体での活動は出来ないと言われています。
つまり、酵素がきちんとその効力を発揮する時というのは、アポ酵素と補酵素が共同で作動した時、という事になります。
この二つがきちんと手を取り合った時、初めて消化や代謝といった活動をする事が可能となるのです。
ここまでの説明で、酵素には絶対的に補酵素が必要だと思った方もいるかもしれませんが、実際にはそうではなく、中には単体で活動できる酵素というものも存在しています。
何にせよ、代謝活動においてはアポ酵素と補酵素という二つの酵素が必要であるという事は紛れもない事実です。
酵素だけでなく、ビタミンなどから成る補酵素についても知識を得て、どんな物を食べれば補酵素を得られるかという事も覚えておくと効果的に酵素を体内で働かせる事が出来るようになります。
